12月20日、三島にある「のびっこクラブ三島」さんにて、カードゲームで学ぶ「ドーピング妖怪のお薬教室」を実施しました。
のびっこクラブ三島さんは、外国にルーツのあるお子さんたちを含め、子どもたちの学習支援を行っている場です。
今回は、8月に島田で実施したイベントと同様のプログラムを、さまざまな背景のある子どもたちにも届けていく試みとして、JICA静岡デスクさんに相談し、ご紹介をいただいたことで実現しました。あらためて、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
「楽しい体験」から、薬とのつきあい方を考える
この教室で大切にしているのは、「正解を覚える」より前に、まず楽しい体験として参加できることです。
そのうえで、日常生活の中で起こりやすい「うっかり」や「思い込み」に、子どもたち自身が気づけるように設計しています。
当日は、「ドーピング妖怪」と一緒に、目で見て体験できるお薬実験とミニ講話を行いました。
目の前で変化が起きる実験は、言葉の理解が追いつかない瞬間があっても、同じ場面を共有できます。子どもたちから自然に「なんで?」「どうして?」が生まれて、そこから薬の使い方や注意点を、難しい言葉に寄りすぎずに共有していきました。
カードゲーム「ドーピングガーディアン」で“判断”を体験
短い時間ではありましたが、カードゲーム 「ドーピングガーディアン」の体験も取り入れました。
ゲームの良さは、ただ聞くだけではなく、状況を見て考え、確認し、選ぶことを体験できる点にあります。ルールを理解していくにつれて、自然に会話が増え、チームで相談しながら進める様子も見られました。
学習支援の場で実施した意義:体験とスポーツは「共通言語」になる
学習支援の場では、言葉や文化の背景が一人ひとり違います。だからこそ今回あらためて感じたのは、体験そのものが“共通言語”になるということでした。
実験で「見て分かる」、ゲームで「やって分かる」。この“同じ体験を共有する時間”があることで、子どもたちは互いの違いを前提にしながらも、同じ場で学び合うことができます。
さらに、スポーツの要素(ルールを守る、相手を尊重する、チームで相談する、公平に取り組む)は、背景が違っても共有しやすい価値です。
今回の教室は、薬の話を一方的に教えるのではなく、体験とスポーツ的な学び(フェア・相談・チームで考える)を通して、「自分の体を守る選択」につなげる時間になったと感じています。
そしてそれは、多文化共生の視点でも大切な“同じ場で安心して学べる土台づくり”の一つになるのではないかと思いました。
また今回の経験は、私たちが同時に進めている「国際貢献としての、スポーツの価値を基盤とした体験型お薬教育プログラム」にとっても、現場の運営や伝え方を見直すうえで大変良い学びになりました。
支えてくださった皆さまに感謝
当日は、静岡県立大学の内野先生、研究室の学生の皆さんが運営面で大きく力を貸してくださり、会場全体がより一体感のある場になりました。限られた時間の中でも丁寧に場を支えていただき、本当にありがとうございました。
※当日の様子をAIによりイラスト化
最後に、のびっこクラブ三島の皆さま、JICA静岡デスクの皆さま、そして関係者の皆さまに、改めて心より御礼申し上げます。
今回の経験も大切にしながら、子どもたちが「薬とのつきあい方」を楽しく学べる場を、引き続きつくっていきます。


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