ルールを教えるだけじゃない。アンチドーピングでチームも地域も強くなる──SS伊豆研修事例

アンチドーピングは、ルールを覚えるためだけのものだと思われがちです。
でも実はそれ以上に、チームの価値観をそろえ、社会とつながる「チームづくりのツール」にもなるのです。

今回お招きいただいたのは、静岡県伊豆地域で活動されているプロサッカークラブ「SS伊豆」様。
熱海の岡田薬局さんがスポンサーを務められているご縁から、
選手・指導者の皆さん向けに体験型アンチドーピング研修を実施させていただきました。

チームとしてのアンチドーピングの“使い方”を考える

今回の研修では、ただ禁止物質やルールを伝えるのではなく、
プロスポーツチームとしてアンチドーピングをどう“活かす”か」を軸に、講義を展開しました。

・アンチドーピングは「守るためのルール」だけでなく、
・選手を支える環境をつくるチームの責任でもあり、
・地域に公正なスポーツ文化を届ける発信ツールにもなる。

そんな、競技を支える“目に見えないチーム力”としてのアンチドーピングのあり方を共有しました。

 ゲームで体験する“うっかり”と判断のリアル

後半では、カードゲーム「ドーピングガーディアン」を活用した体験セッションを実施。
選手がアスリート役となって、体調不良やプレッシャーの中で医薬品やサプリメントの判断を迫られるという疑似体験を通じて、
「知らずにやってしまう」「信じていたけど間違っていた」というドーピングのリアルに触れていただきました。

ゲームを進めるうちに、選手同士のコミュニケーションも自然に増え、
チームとしての価値観やリスク意識が深まっていく様子が印象的でした。

チームビルディングと地域連携へ広がる可能性

研修終了後には、チームの方から
アンチドーピングだけでなく、チームビルディングにもとても良かった」という感想をいただき、
“共通認識を育てる”という教育の本質が、現場にも届いていたことを実感しました。

さらに、今後は地域の子どもたち向けのお薬講座の実施についても前向きな話が進み、
プロスポーツチーム×薬局×スポーツファーマシストによる、
地域貢献型の教育連携へと展開していく可能性も見えてきました。

講演、執筆、ドーピングガーディアン体験会随時受付中!

スポーツ団体、教育機関、行政機関、薬剤師会などアンチ・ドーピング講座やドーピングガーディアン体験会などのご依頼はお気軽にお問い合わせください。

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