【活動報告】第4回SPSにて「専門職の専門性を地域に活かす方法」をテーマに登壇しました

ドーピングガーディアン体験&実践ワークショップも実施

2025年6月29日(日)、宮城県仙台市で開催された第四回SPS(Sports for Social Project)にて、
スポーツの力を地域へ――専門性の新たな活用法」をテーマに分科会で登壇いたしました。

この日の私の講演では、
薬剤師という専門職が、その専門性を“競技”や“教育”だけでなく、地域社会の課題解決にどう活かせるのか?
という視点から、これまでの実践事例とともにお話をさせていただきました。

■ スポーツファーマシーの視点から地域とつながる

薬剤師というと、調剤室や薬局内での仕事をイメージされる方が多いと思います。
ですが私は、「スポーツファーマシー」という制度の中で、
薬の専門知識をスポーツ現場、教育、地域イベント、eスポーツ、子ども食堂
など、
さまざまな場所へ“持ち出す”活動を続けています。

そうした実例のひとつが、今回の分科会でも体験いただいた――

■ アンチドーピングを伝えるカードゲーム「ドーピングガーディアン」

登壇後半では、参加者の皆さんにドーピングガーディアンを体験していただきました。

このゲームは、
「薬の知識」「ルールを守ること」「相談する力」などを体感的に学ぶ教材です。

真面目にやるほど迷い、対話が生まれる構成になっており、
教育の現場だけでなく、プロスポーツのチーム研修、地域イベント、親子教室でも活用されています。

この日も、競技団体のスタッフや指導者、大学教職員の方々から

「これなら導入しやすい」
「伝わる形にするって、こういうことなんですね」

という嬉しい声を多数いただきました。

■ もうひとつの仕掛け:「つないでうみだすカード」ワークショップ

体験型セッションの後には、「つないでうみだすカード」というワークも実施。

これは、自分の専門性・経験・興味・価値観をカードで可視化し、
「地域で自分にできることは何か?」「スポーツとつながる形は?」を探る対話のツールです。

医療、教育、スポーツ、福祉、行政――
立場は違えど、「社会に何か還元したい」という思いは皆さん共通しており、
会場内にいくつもの共感やコラボの種が芽生えていたのがとても印象的でした。

■ 専門性は“外に出してこそ、伝わる”

講演を通じてお伝えしたかったのは、
「専門性は、社会に持ち出してこそ価値を発揮する」ということです。

薬剤師の専門性が、ルール教育やコンディション調整の視点からスポーツに関わったり、
カードゲームという形式で地域に入っていったり――

そのすべては、「どう伝えるか」を工夫すれば、
どんな職種でも、スポーツや地域に貢献できるという可能性を示していると思います。

■ ドーピングガーディアンは、伝わるツールから“つながる場”へ

ドーピングガーディアンは、単なる教材ではなく、
**「問いと対話を生む体験の場」**です。

だからこそ、スポーツ団体・学校・薬局・自治体など、
さまざまな現場で必要とされているのだと感じています。

■ 最後に

SPSという“リーダーが混ざり合う実践者の場”で、
薬剤師として、教育者として、そして開発者として登壇できたことは、私自身にとっても大きな学びとなりました。

今後もドーピングガーディアンを通じて、
スポーツ×教育×医療のあいだにある「伝わる仕組み」を広げていけたらと思います。

講演、執筆、ドーピングガーディアン体験会随時受付中!

スポーツ団体、教育機関、行政機関、薬剤師会などアンチ・ドーピング講座やドーピングガーディアン体験会などのご依頼はお気軽にお問い合わせください。

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